FC2ブログ

10月≪ 2018年11月 ≫12月

123456789101112131415161718192021222324252627282930
--.--/--(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑
2015.12/03(Thu)

JR石北本線 天幕駅跡、中越信号場、上越信号場、奥白滝信号場を訪問

訪問日:2015年8月18日

白滝シリーズと称される上白滝駅、旧白滝駅、下白滝駅でお馴染みの石北本線。
今回はその上白滝駅と上川駅の間にある、4つの旧駅跡を訪れてみた。

上越信号場はかつては駅であったが、今から約40年も前に廃止されている。
信号場となった今でも当時の駅舎が残り、保線作業員の詰所となっている。
その他の3駅はいずれも利用者がいないことから2001年に廃止されている。
中越、奥白滝は信号場としての役割が残り当時の駅舎が残っているが
残念ながら天幕は交換設備が撤去され、味わい深かった木造駅舎は現在取り壊されている。
いずれも非常にレベルの高い秘境駅であった為、是非行ってみたいと思っていた。

しかしこの区間は路線バスも通っておらず、車を使わないと辿り着けない。
だが俺は免許を持っていない為、レンタカーという選択肢も選べない。
なら歩いて行くしかないのだが、上川~上白滝間の距離は34.0kmという長さ。
これは2004年に楓駅が廃止されるまでの間、在来線で日本一長い1駅区間とされていた。
しかもこの距離はあくまでも鉄道の営業キロの話。道路なら恐らくもっと長いだろう。
そんな場所を歩いて行くなど不可能に近い話である。
一体どうやって辿り着けばいいのか…そんな無理難題にぶち当たり、訪問を達成できなかった。

だが俺は諦めなかった。
「歩いて行ける訳がない?そんなのやってみなきゃ分からないだろう?
途中の天幕までタクシーを使ってそこから歩いて行けば何も問題はない!」
結論はこれしかなかった。今回、遂に歩いての訪問を決意した。
8月11日、まずは上川の近く、愛別駅で駅寝を慣行。
その翌日に下り始発の列車で上川駅まで向かい、駅近くのセイコーマートで身支度を済ませる。
…が、この日の天候は皮肉にも雨。1時間程待ったが、止む気配がない。
ここに来て諦めろというのか…?散々迷ったが、それでも行く決意をした。
再びセイコーマートへ寄り、レインコートとおにぎり4個を買ってタクシーに乗り込んだ。

タクシーに乗ってまず「天幕駅まで」と伝える。「…行けば分かりますか?」と運転士さん。
やはり分からないか…と思いながら、とりあえず大体の場所と事情を説明。
多少迷いつつも駅の近くまで辿り着き、その後駅跡を見つけ降ろしてもらった。

【More・・・】

IMG_1090.jpg

天幕駅跡。駅舎は跡形もなく撤去されていた。
かなり草が生い茂っており、雨も相まって非常に歩き辛い。
中央にある黒い柱のようなものが駅の記念碑である。




IMG_1083.jpg

記念碑には天幕駅に関することが書かれている。




IMG_1084.jpg

駅隣の建物。駅舎ではない。
北海道ではよく見かけるが、どうやら信号関係の建物のようだ。
現在は使われていないのだろうが、その割には随分綺麗に残っている。



IMG_1086.jpg

線路の先。途中で不自然に曲がっているのが分かる。
かつては行き違いが可能な場所であったことが伺える。




IMG_1088.jpg

反対側も同様に曲がっている。
注意深く見れば列車の中からでも確認できるだろう。




IMG_1092.jpg

駅前の道。草木が生い茂っているが、一応ちゃんと道があった。
今でもちゃんと手入れされているのだろうか。



IMG_1093.jpg

駅前の道。




IMG_1094.jpg

反対側。
どうやら「リサイクルかみかわ」という工場があるらしく、トラックが何度か通過していった。
僅かだがここはまだ人の気配があるらしい。




IMG_1095.jpg

ヒグマ出没注意の看板を発見。
これから徒歩移動を試みる人にとっては怖い存在。




IMG_1097.jpg

国道に戻る途中に民家を発見。
住んでいるかどうかは不明である。




IMG_1098.jpg

国道から通じる駅跡への道。
現在は「リサイクルかみかわ」の入口になっているようだ。




IMG_1099.jpg

駅を出て国道に出たところ。上川方面。
割と民家が見えるが住んでる人はいるのだろうか。




IMG_1100.jpg

白滝方面。
こちらも民家があり、思ったより民家がある印象を受けた。
しかしこの先の道は…。




IMG_1101.jpg

上川方面から来た場合にはご丁寧に天幕と書かれた看板がある。
ちょうどこの先にある左に折れた道が天幕駅跡に繋がっている。







<中越駅>

さて、天幕駅跡の撮影も終えて10時過ぎ頃。いよいよ中越に向けて歩き出した。
が、一向に止まない雨。真夏にも関わらず寒いと感じる程。
過酷な状況を想定はしていたが雨は想定しておらず、苦行を強いられる。
なんでこんなことをしようと考えたのか…後悔すらしていた。
重いザックの影響もあり疲労は蓄積、早くも限界を感じ始める。
途中ヒッチハイクを試みたりもしたが、見事に失敗。
既に心が折れそうだったが、今更引き返すわけにもいかず、渋々と進む。
2時間ぐらい進むと、ようやく雨が弱まり、ペースも少しずつ上がっていった。

それにしても凄い山道である。途中に民家らしきものは一切見当たらない。
近くにある旭川紋別自動車道はそこそこの交通量があるものの、国道は殆ど無い。
途中に休憩所のようなスペースもあったが、そこにも民家などは一切なし。
1回列車の音が聞こえ、恐らく上り快速きたみ号と思われるが線路が離れており見れない。
時折何度も休憩を挟みながら、13時を過ぎた頃にやっと中越駅に到達した。




IMG_1102.jpg

中越駅の手前にも、天幕駅と同じ看板があった。
線路のポイントが見え、もう少しだと次第にテンションが上がっていく。




IMG_1112.jpg

辛うじて駅への案内が残っていた。





IMG_1103.jpg

こんなものも確認できた。




IMG_1105.jpg

中越駅。信号場になった今でも当時の駅舎が残る。
入口部分は塞がれているものの、保線の詰所として現役。




IMG_1106.jpg

ホーム。かつては島式の交換駅だったらしく、非常に広い。
側線なども残っている。




IMG_1107.jpg

反対側。天幕駅と比べると手入れされており、ホームが見渡しやすい。
信号場としての風格を感じさせる。




IMG_1108.jpg

ホーム側から見た駅舎。
かつてはここから待合室に入ることができたのだろう。




IMG_1109.jpg

天幕駅と同じ建物を確認。




IMG_1110.jpg

駅前。廃屋すら見当たらず、かつてはここに駅があったとはとても想像できない。
非常に山深い無人地帯である。




IMG_1111.jpg

反対側。休憩所のような跡があるが、何も無い。






<上越駅>

さて、中越駅と上川駅の間には浮島というICがある。
国道も273号と333号が分岐する場所にある。
しかしそこまで辿り着いても何もなく、簡単な道案内があるだけだった。
そんな場所をひたすら歩き進んでいく。

この区間は旭川紋別自動車道と交わる場所も多く、トンネルを利用して時折雨宿りをする。
そんなことを繰り返しながら進むと、手元の食料も遂に底を尽きた。
途中には自動車道がかなり上空に上がった部分もあり、そこで最後の休憩。
時刻は16時を過ぎ、やっと上越駅と書かれた場所へ辿り着いた。
到着時、ちょうど下り快速きたみ号と上り特急オホーツクが行き違いを行っていた。
もう少し早く到着していればその瞬間を撮影できたかも…悔しい。




IMG_1113.jpg

ここにも上越と書かれた看板があった。




IMG_1115.jpg

上越駅と書かれた看板。
「駅」という表記には驚いた。もう40年も前に廃止されているのに…。
ちなみに駅跡はここからも数分の距離があり、ここからは獣道を歩くことになる。




IMG_1117.jpg

駅へと続く獣道。
かなり深い山中を進んでいく。




IMG_1119.jpg

駅へと繋がる小さな橋。
まるで押角駅を思わせる橋。しかも結構揺れるので中々に怖い。
ただし幅は押角駅より広いので、慎重に真ん中を歩いて渡る。




IMG_1120.jpg

旧上越駅舎。灰色に塗り直されているのが分かる。
40年も前に廃止された駅だが、信号場として立派に守られ続けている。




IMG_1123.jpg

ホーム側から。



IMG_1125.jpg

恐らく現役時代から残っているであろう「安全第一」の看板。




IMG_1127.jpg

国鉄時代を思わせる標高の書かれた看板。




IMG_1121.jpg

駅名標跡もあったが、錆が酷いようで駅名標自体は撤去されていた。




IMG_1122.jpg

駅構内。白滝方面。
ポイント部分をスノーシェッドに覆われているのが分かる。



IMG_1124.jpg

上川方面。
上に見えるのは旭川紋別自動車道という高速道路。
周囲は無人地帯であり、秘境と呼ぶに相応しい場所にあるが、今駅として認知されていたら
この道路が原因で相対的に価値が下がっていたかもしれない。
交通量はそれなりにあり車の音も割と聞こえる。




IMG_1126.jpg

ここの駅舎だけは事務室部分がカーテンで閉められておらず見ることができた。
当然入ることはできず誰もいなかったが、冬場は重宝するのだろう。




IMG_1114.jpg

駅前。上川方面。
周囲は中越駅以上に山深く、廃屋すら見あたらない。




IMG_1116.jpg

駅前。白滝方面。






<奥白滝駅>

さて、時刻は既に16時過ぎ。ここから先は流石に歩いて行けない。
グーグルマップで航空写真を見れば分かるがこの先の国道は非常に入り組んでいる。
その為事前に白滝のタクシーの情報を調べておき、手配することにした。
電波が繋がるか不安だったが、幸いにも無事繋がった。
鉄道でここに来た時はいつも圏外なのに…。不思議と圏外にはならない。

電話でお願いしても、運転士さんはこの駅の場所が分からない様子だった。
想定はしていたが、やはり分からないものか…。
というわけなので国道に戻ることにし、分かりやすいようにする旨を伝えた。
それから2~30分くらい待ってタクシー到着。
それまでに別の車が通った記憶はなかったと思うので、お互いすぐに分かった。
そうこうして奥白滝駅に向かって進む。
その途中に休憩所のようなものがあったが、見事に廃屋と化していた。
本当に凄まじい無人地帯の中を進んでいく。
やがて17時を過ぎ、奥白滝駅に到着。料金は3960円だった。
うーむ、この金額だと歩いての到達は相当困難だっただろう。正しい選択だった。

奥白滝では、到着して暫く後に上り普通列車が到着。
動画での撮影にも成功した。
[広告] VPS





IMG_1128.jpg

奥白滝駅舎。
痛みが激しいのか、全体が綺麗に塗り替えられていた。
ここも詰所として現役なのだろう。




IMG_1129.jpg

ホーム白滝方面。




IMG_1130.jpg

ホーム上川方面。若干ボケてしまった。





IMG_1131.jpg

ここにも信号関係の建物が健在。




IMG_1132.jpg

ホーム側から見た駅舎。
こちらも塗り替えられている。




IMG_1134.jpg

駅舎入口跡。




IMG_1135.jpg

駅入口。これまでの駅に比べると少し開けた場所にある。
入口は割と綺麗に整備されている。




IMG_1136.jpg

駅前白滝方面。




IMG_1137.jpg

駅前上川方面。




IMG_1138.jpg

開拓記念碑があった。




IMG_1139.jpg

駅近くにはこのような建物が残っていた。
寮のような施設に思えるが、何なのかはよく分からなかった。
かつては人が住んでいたのだろうか。




IMG_1140.jpg

ここにも一応「奥白滝」と書かれた看板あり。




IMG_1141.jpg

白滝方面に歩いてる途中で唯一見つけた建物。
当然使われてる気配は皆無。




IMG_1142.jpg

同じく途中の道で発見。
小学校跡地とあるが、そこは草原地帯が続くだけの場所だった。
本当にこんなところに小学校なんてあったのだろうか…。






<上白滝駅>

さて、時刻は既に18時前。周辺も徐々に暗くなってきた。
この付近には街灯が見当たらない為、このままとどまるのは危険である。
とはいえ、地図を見る限りここから上白滝駅までは割と直線状になっている。
これまでとは周囲の景色も変わり、山深い場所から開けた雰囲気に変わっていく。
このあたりはまだ峠超えの場所には入っていないのだろう。

途中、下り特急オホーツクが通過する音が聞こえた。
次第に薄暗くなり、真っ暗になったらどうしようと思い少々焦る。
それでも今までの道に比べれば直線が多いこともあり、比較的楽に進む。
途中線路を渡り、その先に微かに駅が確認できた。
そして日没ギリギリのところでなんとか上白滝駅に到着した。

計画ではここから更に白滝駅まで歩き、最終の普通列車で丸瀬布駅まで行く計画もあったが
流石に体力的に限界があったので、大人しくここで駅寝を慣行した。
駅前の商店に寄ってみると辛うじて現役で、いつものように店主のおばさんと話をした。
廃止云々、実家があるという紋別の話、駅を訪れた人々等々…。
私自身も冬にまた見納めに来ると告げた。
そんな話をしていると上りオホーツクが通過。どうやら1時間以上話し込んでたらしい。
この日は悪天候だったが、話によれば近頃は本当に雨が酷かったらしく
これでも天候は良いほうだったということが分かり、何だかんだで恵まれていたようだ。
訪問直前に起きた土砂災害の話もしたが、相当な勢いで復旧に当たったという。




IMG_1143.jpg

上白滝駅名標。




IMG_1147.jpg

上白滝駅舎。




IMG_1146.jpg

上白滝駅時刻表。
見ての通り1日1往復しか走っていない。
かつての天幕、中越、奥白滝も同様のダイヤだったそうだ。






以上、上川~上白滝間を歩くという、今回のトンデモ計画でした。
最初は雨が辛く、本当に心が折れそうでしたがその分到達した時の達成感は相当なものでした。
10年前からずっと訪れたいと思っていたので、今回ようやくその夢が叶えられました。
いずれの駅も凄まじい秘境の中にあり、以前は人が住んでいたとはとても信じられません。
流石に歩いて行くことはお勧めできないので、素直に車での訪問をお勧めします。
行ってみるだけの価値はある場所だと思います。

来年のダイヤ改正で白滝シリーズの駅もとうとう廃止されてしまうようなので
この冬に3駅全て見納めに行きたいと思っています。
もちろん車は使わず、列車のみで行くつもりです。
もう3時間以上待つのもすっかり慣れてしまいました。
スポンサーサイト
17:37  |  鉄道  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示  (現在非公開コメント投稿不可)
 

▲PageTop

この記事のトラックバックURL

→http://amaris923.blog.fc2.com/tb.php/90-be762916
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。